みずのようさんの作品
「オラ達の鮎釣り」を開設された みずのようにさん は、平成20年1月に亡くなられた、と、ご遺族の方から、ご連絡をいただきました。 みずのようにさんが、開設されていた「湖畔の里」のホームページに、しばらくパソコンのない世界に行く、とのメッセージが掲載されており、気になっていました。 ご冥福をお祈りいたします。 |
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みずのようにさんは、「湖畔の里」で、琵琶湖畔の里山などの山野草の写真と、感想を発表されていましたが、そのほかに、堅田附近の歴史、あるいは、お魚の話を掲載されていました。 そのうちのお魚の話等、鮎や鮎釣りに関係する作品を「オラ達の鮎釣り」にも掲載されていました。 その作品については、コピーをしたつもりでしたが、コピーができていなかったため、ご遺族の方から、作品が提供され次第、掲載することにします。 |
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巻頭言 自然に対する礼節を源流として | |||||||||
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憧れの米代川 | ||||
思い立って米代川に行た。 先行の釣り人はいろいろ教えてくれた。 かくして、憧れの米代川の鮎釣りが始まり、暮れなずむ頃、その日の釣りが終わった。 翌々日17日朝5時 でも、私は3番目の橋を見に行きました。 |
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注 | イラストと写真が掲載されていますが、どのようにすれば、復元できるか、わからないため、省略しています。 |
三面川の鮎事情 2005年9月
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注 | みずのようにさんが、書かれた原稿には、三面川の地図等も掲載されています。 残念ながら、それらのコピーをする技を持たないため、割愛させていただきます。 この文からも、みずのようにさんの茶目っ気が伺われます。 例えば、「古田萬サ(古田萬作)」は、長良川の名人で、前さんに登場する「古田萬サ(古田萬吉)」をかけ、さらに、三面川を雑誌等に紹介された「村田満」をかけられています。 オラが高根川、水明橋上流に亡き師匠につれていってもらったのは、ダムが完成していない頃のようであるが、すでに、荒川と比べると、石は小さかった。高根川はまだ大きい石があった。 |
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オピニオンopinion 意見 意図 見解 見方 考え 所見 所信 狭義には後講釈 |
「昔は良かった」
鮎釣り師が川を語る常套句である。
釣暦20年足らずの私も「昔は良かった」とよく言う。
「私が始めて鮎を釣った頃の安曇川は良い川だった」
「私が鮎を釣り始めて数年、三面ダムができるまでの三面川は良い川だった」
天竜川だけは違う
「私が鮎を釣り始めた頃より、ずーと、水が綺麗になった」
その昔、鮎の釣れる川は酔狂なオヤジたちの遊び場であり、子供たちの遊び場だった。
今、川で遊ぶ子供たちが激減し、酔狂なオヤジたちも減っているという。
今年も、また一人(魚卵さん)以上減少した。
川遊び人の高齢化は、日本社会の高齢化よりも速いスピードで進んでいる。
子供と酔狂なオヤジたちの遊ぶ「川の行く末はどうなるやら」と案じられてならない。
こんなことを考えながら、Net界をうろつき、千曲川の今昔を語った講演記録を見つけた。信州大学公開講座の「小山一平氏講演」だ。< /FONT>小山さんの講演は原稿用紙50枚以上(21,200文字余)もある。
これだけの分量の文字はプラウザ上では、どうしても読みにくい。私はこんな場合、Wordに移し左右の余白を50mm位にし、1行の30文字位にして読む。
私のオピニオンにてらし、興味を持った部分を抜粋して紹介したい。
参照 黒文字は抜粋、濃紺文字は加筆、句読点は「、。」に変換した千曲川今昔
小山一平氏講演抜粋(信州大学公開講座 平成11年10月28日)千曲川は昔も今も同じように見えますが。わが国経済の発展。それに伴う周辺住民の生活文化の向上や変遷は。自然界にも反映し。千曲川も大きな変化を遂げています。千曲川を取り巻く風物。河原に茂る草木。鳥類や昆虫など目に見えるものも。水質や魚類など目に見えないものも。何時とも知れずに変わっていることは驚くばかりであります。
- 著者紹介 昭和30-38年長野県会議員。38-48年上田市長。49年から参議院議員。居ャ山養魚場代表。
私の父良一は(1887年(明治20)〜1949年(昭和24))昭和9年に鮎を池で飼って育てることを日本で初めて成功させました。この事業が全国的に普及したのは昭和30年代以降のことです。現在では徳島県。和歌山県。静岡県。栃木県等々主産地が形成され。みなさんが旅館。料理屋。スーパーなどで出合う鮎は。すべて養殖鮎と思って間違いないでしょう。河川で捕れる天然鮎は養殖鮎の10パーセントにも達しないのが現状であります。
注 「小山氏講演は、リンクをされていましたが、どのようにすれば、あるいはURLがわからないため、リンクの設定はされていません。
鮎釣りの\(^o^)/って何だ essence ( 注:「『\(^o^)/』って何だ」は、『面白い』ということで解しています。)
\(^o^)/の要素を羅列してみる
■川(リバー・自然)
■テイスト(パワー・姿・味感)
■道具(ツール) ■競う(プレー) ■手並み(テクニック)
■付随要素(酒 食 友 旅 出会い ファッション)\(^o^)/って何だの舞台は■川(リバー・自然)だ。
私は自然豊かな環境でさらさらした透明度の高い川で\(^o^)/。
私が最も多く行った、三面川の水はさらさら、何箇所かの釣りポイントはコンクリートの堤防も含めて人工的な構造物が見えない場所があって、幸せ気分になれる。自宅から一番多く通う安曇川は、水はさらさら流れているが、自然度でいうとやや減点。8月に毎年行く天竜川上流は、水がトロっとしている。以前はドロっとしていたから、大分改善された。故郷の川だから毎年行っているがドロっとしてた頃は悲しかった。
話は本論からそれるが、私は数釣り競争はしないし、大鮎中毒でもないが、数釣り競争も大鮎中毒もそれはそれでヨカ(楽しかったらいいじゃん)と考w)「┐襦・・柴藁圉齡ィ綵・藁圻喇敕込嘘頸◇聲竇就MS Pゴシック">
\(^o^)/って何だの要素を羅列してみて、数釣り競争に対し批判的な皆さんは、■川(リバー・自然)■テイスト(パワー・姿・味感)を大切にしないといけないと考えているらしいと、感じた。
数釣り競争や大鮎中毒におおらかな私も、戦争用語を使うことには違和感を持つ。鮎釣りはヒトのことなど何も知らずに存在する鮎に、一方的に罠を仕掛けて、吊り上げるのだから、戦争用語はふさわしくない。
嫌いな言葉:軍団 闘将 戦闘開始 ウエポン・・・嫌いといっても「たかが鮎釣り、アホ(またはバカ)じゃないの?」とおもう程度だ。さて、\(^o^)/の川(理想の川)に対して私は非力だ。「長良川河口堰き反対!!」に対して「そうだそうだ」と合唱し、川にゴミを残さない・拾って持ち帰る位しかできない。信濃川(千曲川)や利根川や天竜川の最上流部まで海育ちの鮎が遡上した時代の川に戻るわけもなく、現実的相対的な舞台選びをするしかない。
今までに行った川:日置川 日高川 紀ノ川 揖保川 日野川(福井) 九頭竜川 天竜川 三面川 女川 荒川 大内山川 米代川 安曇川
今後も継続的に行く川:三面川 天竜川 安曇川
また行ってみたい川:米代川 日置川
もう行かない川:九頭竜川(泳ぎながら流芯を釣る人に劣等感を刺激されることと、大石がつるつる滑り転ぶから)
行ってみたい川:四万十川(鮎がいないらしい)など四国の川 那珂川 長良川 五ヶ瀬川
課題:福井県、京都の日本海側の中小河川で\(^o^)/って何だを探すこと。\(^o^)/って何だの相手は鮎の■テイスト(パワー・姿・味感)
天竜川では鮎を1本2本と数える(ツ抜けという言葉がないらしい)。7月の解禁直後から20cmを越える大鮎のパワーを楽しめ、8月となれば凄いパワーが楽しめる。8月の中旬に米代川を2日釣った後、1日挟んで天竜川を2日釣ったが、パワー的には天竜の鮎のほうが スゲエ。
注:これは、まだ原稿の段階であるかも。なお、「オラ達の鮎釣り」には、「面白いって何だ」
で、掲載されていました。
みずのようにさんの故郷、天竜川上流の伊那?に上っていたあゆみちゃんについて、語られることを
楽しみにしていました。それも、かなわぬこととなりました。
「襦・・柴藁圉齡ィ綵・藁圻喇敕込嘘頸◇聲竇就」は、お経のようです。
鮎釣りのエッセンス essence
昔、読んだのに「竿先のエッセンス」というのがあった。
エッセンスと言うのは香水の関連用語だが、
「竿先に香りがあるのか?」
「ある筈がねえ」中身を読むと竿先を切り詰める方法が書いてあった。
エッセンスはラベンダーなどから香油を抽出することの意味もある。
「香魚を川から引き抜くことが抽出だとしたら、抽出の道具を切り詰めることも広義にはエッセンスか?」
「粋ことを言う人もいるだな」
「そうだ、オラタチのHPのテーマは真髄としようか?」
「真髄の同義語は何だ?」
「漢字では粋、カタカナ語ではエッセンスだよ」
「おめ、竿先のエッセンスって?竿先の粋ってえことか?オラ、男として分かる気はするが、長いものを切り詰めて粋か?相当自信があるんだな、魚卵さんは」
「おめは、切り詰める前に書いてあった長文を読まなかったのか?」
「さっと目w)「鯆未靴燭・・叛茲凌茲箸牢愀犬覆・辰燭勝・・実匸「おめえ、竿先の粋ちゅうより、真髄ってことだ。まじめに読んでおきゃあよかったにな。竿の真髄って男冥利だ」
HPのテーマは「鮎釣りのエッセンス」に決まった。
「香魚のエッセンスのことも含まれるわけだ」
「オラが好きなのはシャネルの5番だ」ここまでのシッピツ・・・タチ
どちらも古いものですが、下がより古くチューニング(調整)した様子がみえる
(今はタチの博物館に大切に収納されている)注:映像あるいは、画像が挿入されていたと思います。
作法(マナーであり、社会的習慣である) 嫌われている
昼までの釣りを終えて、車に向う私に、米代川の監視員がいきなり言った。
「お前は良い奴だ」
「確かに良い奴ではあるが、初対面でなぜ解るの?」
監視員はクーラーに括りつけたゴミ袋を指差した。
「お前、滋賀ナンバーか?遠くから、物好きだな」
「新潟のKAKA様の実家まで600Km、三面川が大水で釣りができねえから、300Km走って来たが、物好きだと自分でも思うよ」
「沢山釣れたか?」
「**しか釣れなかったけど、米代川は良い川だな。また来るよ」
「この川には東北だけでなく、群馬や栃木や関東からも来るけど、游魚券を買わずに釣るのは**県の奴らだ」
「三面川では○○県の評判が悪いけど」
「ここじゃあ○○県は紳士だ」古田萬作、地元の人は萬サと呼ぶ。
大きな瀬の左岸30m位が、萬サの御漁場と呼ばれている。
萬サの御漁場には座石が3個あって、萬サは毎日ここに現れ、終日竿を延べる。釣れても釣れなくてもだ。
与作の御漁場、末吉の御漁場とか三面川には、古老の釣り場が決まっていて、若い釣師は敬老の精神をもって尊重していた。
ある年、風呂屋の満サが現れ「三面川は束釣りできる」と宣伝した。おりしも、関東の主要河川が冷水病で芳しくなく、○○県を筆頭に大挙して押しかけた。
○○県の連中は萬サの御漁場を占領してしまった。
萬サは驚いて漁協に行って聞いた。
「組合は○○県の連中に三面川を売っただか?」
「そんなことはねえども」
「俺が鮎掛ける場所がねえ」
「事情は解るども、あのヒト達もお金払ってるからな」
生来おとなしい萬サは返す言葉もなく、大きな涙をポロリとこぼしたそうな。
下手の奴ガッハッハ・・・ カカチャタヨ
「ウルセエ奴らに挟まれてしまったな」と呟く
下手の奴マタカカチャタッヨ ガッハッハ・・・
「ウルセエ奴だけど、良く掛けるな。クッソ」と思う
上手の奴オーイ 俺も カカチャタヨ ガッハッハ・・・
(空中に飛び出したが、ポチャンした)
「ザマアみろ」と呟く
上手の奴チクショウ オチチャッタヨ ガッハッハ・・・
下手の奴ガッハッハ・・・ 下手糞 ガッハッハ・・・
グループで来た連中に囲まれて、これをやられると釣趣は台無しになる。場所を変わるしかない。
風呂屋の満サに影響されて押しかけた○○県の連中のなかに、20人乗りのマイクロバスで来るグループもあった。
三面川のような小さい川では、1ヶ所で20人もが展開できる場所は少ないことくらい、事前の情報収集で判ろうというもの。
グループ釣行の場合、十分慎重に行動しないと、品格が劣等のように思われることがある。何人かの**県人が、何人かの○○県人がマナーを守らないために、全部悪いように言われる。
何人かの鮎師が、マナーを守らないから「鮎師は品格劣等」などと揶揄される。
「楽しけりゃいいじゃん おじさん」
ではいけないCopyright(c) since 2005/08/25 oraayu.net
注: これらが、みずのようにさんが選ばれた作品であるか、は、確実ではありません。
ただ、みずのようにさんがどのようなことを考え、どのようなことをいいたかったのか、ということの雰囲気は伝わるのではないかと思っています。
なお、みずのようにさんは、「子持ち鮎」?というエッセイを書かれていました。
このエッセイは、乙女との出合いを、乙女の結婚式に出られるまで書かれていて、オラもそのようにさわやかに行えたらなあ、と、日頃の欲望丸出しの行動をちょっぴり反省させられました。百 技 百 鮎(ひゃくぎひゃくせん) superhuman feat
百の技をもって、百の鮎を釣る
百の技をもって、百の鮎を征する
百の技なくして、百の鮎は釣れな
束釣りは偶然の産物ではなく、たゆまぬ、釣技鍛錬の結果である私の尊敬する鮎師の言葉です。
鮎師が百の技を駆使し、百の鮎と遣り取りする様は、
神業(superhuman feat)にも見えてくるのですが、オラタチもやがて百技を修めます。鮎釣技百技は魚卵さんにお願いしよう(副題:**釣法さようなら)